歯並びや噛み合わせの悪さによって生じる見た目や、機能的な様々な障害を取り除くための治療です。 規格X線写真によるセファロ分析を行い、必要な時期に必要な治療を提供することを心がけております。相談の段階では診断の費用は発生いたしませんのでお気軽にご相談ください!

主な治療法

一期治療

永久歯と乳歯が混在している時期に行う治療です。主に不正咬合の原因となる悪い癖を取り除き、正しい顎の成長を促します。骨格へのアプローチができる時期は限られておりますので、診断の上で必要なトレーニングを行ったり、装置を選択して使用することもあります。

二期治療

永久歯が生え揃ってから行う治療です。一般的なマルチブラケットによるワイヤー矯正やマウスピース矯正であるインビザラインなどがあります。歯科医師として非抜歯で矯正できるのが理想と考えておりますが、ゴールの設定や骨格と歯のバランスにより抜歯が必要になるケースもあります。大人の場合、見た目だけではなくしっかり咬めないことによる間違った噛み癖(機能的な問題)による様々なお口のトラブルの解決のために行うことも多いため、様々な年代で矯正治療をされている患者様がいらっしゃいます。アンカースクリューという骨に固定する小さなネジを用いることによって複雑な装置を避けられる可能性もあります。

局所的な矯正

前歯だけ、この部分の歯だけというような部分的な歯並びを改善する矯正です。虫歯の治療や被せ物の治療、歯周病の治療、噛み合わせの治療など様々な治療をしっかり行うために必要になることがあります。アンカースクリューという一時的に歯を動かすために骨に固定して用いる小さなネジを使うことによって、少ない範囲の装置で行えることも多い治療です。

●MFTによる舌と表情筋の訓練

歯は頬・唇の周りの(外側の)筋肉と舌(内側)の筋肉のバランスがとれた位置に並んでいるため、歯並びに問題がある方の多くで歯の外側と内側の筋肉のバランスがとれていない可能性が高いと言えます。口腔筋機能療法あるいは筋促通法として、口の周りの筋肉(舌、口輪筋、表情筋など)のトレーニングを行います。まだ生活習慣の改善がしやすいお子さんの場合、正しい筋肉の使い方を身につけることで歯並びが悪くならないように予防することも可能です。矯正治療中の患者様や、悪い癖が原因でお口の不快症状に悩まされている方にも効果的です。高齢者で多く見られる誤嚥性肺炎や睡眠時無呼吸症候群の予防のために大人の患者様にもトレーニングを行っております。お口の周りの筋肉が正常に使われていない時にその機能を回復させたり、筋肉のバランスが偏っているのを改善することによって、歯並び自体が改善したり、矯正後の歯並びを正常に保ったり、肩凝りを回復させたり、噛みしめや食いしばりによる悪影響を緩和したり、入れ歯の維持や口腔乾燥に効果を発揮します。

当院の特長

小さなうちに間違った筋機能をきちんと回復することは、虫歯・歯周病・歯の破折などを含むお口の健康維持や全身の健康維持にとって、お子さんにとって生涯にわたる財産になります。また、骨格のバランスを整える治療はこの時期にしかできません。矯正治療のメリット・デメリットをわかりやすくご説明します。矯正治療は歯が動くスピードに個人差があり、時間のかかる治療です。二人三脚でゴールを目指していきましょう。