治療が終わるとついつい「これでもう通わなくてもいい!」と考えがちですが治療を終えても患者様の人生は続きます。しかしどれだけ頑張って治療に通っても、ブラッシング習慣を含む生活習慣の改善ができていなければ虫歯や歯周病は再発してしまいます。初めて生える永久歯は6歳で生えます。「自分の年齢−6歳」の分だけ自分の歯を毎日酷使しているのです。経年的な劣化は当然起こります。再発と治療を繰り返すたびに歯はどんどん小さくなり、周囲の組織は確実に弱っていきます。
また、詰め物や被せ物、義歯などは飾っておくものではなく毎日機能して酷使されるものですので、装着時から変化がない修復物は残念ながらありません。メインテナンスでは患者様のお口の状態の変化を歯茎や噛み合わせ、虫歯の有無など総合的にプロの目でチェックしてブラッシングを含めた毎日の生活習慣の見直しをしていきます。衛生士さんによるクリーニングも含まれます。全身の健康状態やお口の状態は年齢とともに必ず変化していくものですので、痛くならないうちに、不調が表面化する前にメインテナンスで変化に備えることが重要です。実際にメインテナンスに通われている方と不調がある時のみ通われる方では将来的に残せる歯の数が全然違ってきます。